「詩はおどる」 三倉理恵個展

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091120mikura.jpg2009年11月20日(金)〜11月25日(水)
13:00-19:00 最終日18:00まで

mizuca
600-8028
京都市下京区河原町通松原下ル植松町731-1
小林ビル2・3階
075-344-1432


ブックロアでもお馴染みの三倉理恵さんの個展が京都のmizucaさんで明日から開催されます。あまりに近い人なので、告知が遅くなりました。ブックロアお抱え作家ですから、ちゃんと告知をしないといけません。
 一年前に行っていた「water」展はバイエルでの展示でしたが、今度は独立したギャラリー空間での展示です。こういった感じ個展をするのも、ソーイングギャラリーでの「hole」ぶりですから、なんと3年ぶりです。どんな空間になっているのか楽しみです。ソーイングギャラリーのholeを見た時に、じわじわと、この人すげぇなぁって思ったのを覚えています。どこまで考えてやっているのか、それとも何も考えてないのか、わからないのですよね。そういうところが凄い人です。たぶんちゃんと考えているんだけど、それを装っているんだろうなと思うのですが、たまに本当は何も考えてないんじゃないかなとも思う時もあるし、ここらへんは旦那様の梅田君がよく言っているところであります。

 以前自分の文章と勉強のために、ギャラリーで行った展示に真面目に感想を書いていたことがありました。こういのを書くと作品をじっくり見て考えるきっかけにもなるので楽しいのです。誰に見せるでも発表するわけでもなく、ただ自分のために書いていたものなのです。ただ、僕は根気がないので10個くらいの展覧会で終わってました。その中のひとつにholeもたまたま入っていました。下手くそで面白くない文章ですが、ちょっと三倉さんの展示がどんなんかわかったら良いなと思って載せてみます。



【hole】

三倉理恵さんの展示は、言葉の展示になることを聞いていただけだった。展覧会名の「hole」が、言葉の展覧会の中でどういった意味を持つのか、言葉をどういった形で展示をするのかなど、楽しみな要素が沢山あった。
 普通、ギャラリーで行う展示は、展示準備に立ち会うのでその展示が出来上がっていく過程が見ることができる。それも面白いのだが、残念なことに、ギャラリーに訪れるお客さんのように入り口から入った瞬間に、作品が目に飛び込み、その空間に入り込むという、一瞬の衝撃のようなものを感じる事はできない。だが、今回の三倉さんの展示では都合により、展示準備を手伝う事ができなかった。僕がこの展示を見たのは、初日から二日後で、こういったことも珍しい。そんなこともあり、「hole」を見るにあたっての僕なりの楽しみは、いくつも出来上がっていた。
 ギャラリーに入って、この展示をが目に入ってすぐに、その「hole」の意味がわかった。壁沿いに、天井から直径15cmほどの穴が画用紙に開けられたものが、いくつも吊るされていてその前には文章が展示されていた。holeは、画用紙に開けられた穴だったのだ。ゆっくりと1つ1つ、holeをのぞいては、その奥に展示された言葉を読んでいく。穴越しに文章を読むと不思議な感じがする。この穴があるのとないのとでは、だいぶ文章の受け取り方も違うのだと思う。きっとのぞくという行為が、一方通行だからだろう。そこに展示している文章は、1つの表現ではあるけれども、その表現は見る人に向って発信しているように感じない。文章の前に吊るされたこの穴の開いた壁で遮られているようにも感じる。そのため、作品と観る側との間で、一方通行が成立してしまっているように思う。もちろん作家の方は、見てほしくないわけじゃない、逆に見てほしいのだと思う。ついつい穴があったら覗きたくなる、人の性質をうまく利用している展示だ。これは三倉さんの罠なんだろう。
 書かれている文章は、日常の一コマを短く綴ったもの。何でもないひと場面を丁寧に見つめているのがよくわかる。その日常は、まるで映画の一場面のようにも感じなくもない。そんな作者の日常をhole越しに覗くのは、本当に覗き見をしている気分にさせられる。こんなところにも、holeの効果はでてきている。作者の文章を見ると、いつもの日常の中にもドラマチックなことがたくさん転がっていることに気づかせられる。劇的な物事は、いまこの瞬間にも行っていることに気づかなければいけない。きっと作者は目の前にいつもholeをつくっているのだろう。holeがあることで、1つのことがしっかりと目に入ってくる。視野を広くすればするほど、目の前はぼんやりしてきてしまう。たまには、自分の目の前に、視野を狭めるholeをつくって、覗いてみる事にしよう。


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このページは、booklorebooksが2009年11月19日 14:46に書いたブログ記事です。

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